※120年ほど前の花嫁衣裳と留袖です。

=ごあいさつ=

 

『タンスに眠っている多くの着物を再び華やかに蘇らせよう』と

多くの服飾作家たちが手がけはじめましたのは

三十年ほど前のことでした。

私も手探りで創ってきましたが、

年月が流れ今の現実を見たとき思いを新たにせざるを得ません。

それは、多くの和服は捨てられようとしているからです。

現代の生活様式に合わないという理由で。

もったいないことです。

和布の素晴らしいのは手ざわりの良い絹、

通気性の良い麻、洗えば洗うほど着心地良くなる木綿

控えめな美しい色彩の友禅

日本の風土に最適です。

このような機能性の良い素材の和服を

 晴れ着の留袖などは晴れ着用に、普段着は普段用に

 と創っていますが、

 この度、裂き織の服などが加えることができました。

 どなたでも、手軽に裂き織ができるよう、工夫しております。

  どうぞ当ギャラリーにお越しいただきお手に取って 

 ご覧くださいますようお願い申し上げます。

 

 

        森 公子